9月初旬。群馬県の赤城大沼のワカサギから、暫定規制値以上のセシウムが検出された。その後、群馬県にある17の湖沼あるいはダム湖が釣り自粛となった。
同時に調査を進めたバラギ湖、鮎川湖のワカサギからはセシウムは検出されず、営業可能。梅田湖のワカサギも暫定規定値を下回る結果となり、10月2日の解禁を迎える。
昨日は解禁前の調査。漁協、群馬県農政部、メーカー、小売店などが集まり、釣れたワカサギの体長や重さ、引き数、釣れた場所などを記録していく。
渡良瀬川水系には草木ダムと桐生川ダムがあり、どちらもワカサギの漁場。ダム湖でのワカサギの再生は自然湖に比べて困難らしいが、梅田湖は見事にそれを実現している。しかも食べて美味しいとの評判。試し釣りをした日は、台風15号の影響でドチャ濁りで、結果3匹という結果に終わってしまったが、9月初旬には、1時間半で50匹と好釣果だったとのこと。
●短い竿と長い竿の二刀流。ワカサギ釣りは欲張りになる。
●組合長に曳舟をしてもらう。
●桐生川ダム。ここはダムが満水になると、ダム上部に一列に並んだ四角い穴から水がこぼれおちる仕組みらしい。大雨だからと言って、毎秒数百トンという水を流さなくて済む構造。
●釣り場移動中。カイザワというインレットに進入。
●ひっそりとしていて不気味なところもあるが、天候不良と気温低下、水温低下で散らばったワカサギはここに着いていた。水深わずか6m。
●トンボ
●ワカサギよりも釣れたハヤ。表層近くはコイツが多い。
梅田湖のワカサギ。型揃いで個体差もそれほど激しくなく、なにより身が厚い。美味しいと評判。
●仕事仲間というか友だちというか、組合長 中島淳志氏。フライマンでもあり、キノコ名人でもある。30代の組合長は画期的。恐らく全国でも少ないのでは?温故知新で革命を起こしてほしい。
梅田湖の水は桐生市民の飲料水として利用されている。実際に桐生川ダムから上流は生活排水を一切流していないという。レンストランなどでも排水を川や湖へは流さずに、排水回収車に取りにきてもらうようだ。
今後の水資源利用の仕方、環境利用、環境維持の仕方など、いろいろなことを考えるきっかけともなるイベントだった。