フライ部門が始まって4年目。だいぶ定着してきた感がある管理釣り場のフライフィッシング。見渡せばArea Boosterを使用している人もそれなりに多く、続けてきた甲斐があったというもの。
今月は魚の引き、食味ともに最高のクオリティを誇る林養魚場の魚の放たれる開成水辺フォレストスプリングス。金曜日の朝から入って練習をしていた仲間からの情報によると、トラウトガムだけで相当イケると確信していた様子。それならば、ということで後から到着した自分はそれほど練習もせず、5匹ほど釣っておしまい。さっさとホテルへ帰って、トラキンスタッフや仲間たちと酒を飲み交わし、コミュニケーションを図る。
開催当初。最初はギスギスしていた参加者も回を重ねるごとに、仲良くなっていく。同じ趣味を持つ者同士、いがみ合うのではなく、お互いのスタイルを認め合って情報交換をする。他の大会は分からないが、トラキンに関して言えば、そういう雰囲気が好きで参加してきている人もいるのではないかと思う。
さて。当日は激寒かと思ったらそれほどでもなく、アンダータイツにGパン程度でOKだったので、防寒着も着ずにフリースで過ごした。
さあ、まずは1回戦。最後に抽選権を引いた自分は、クレオール清水一郎氏と1回戦を戦うことに。この管理釣り場のイイトコロは、雰囲気を大切にすること。池の周りに植えられた木々が季節ごとに美しい花を咲かせる。そしてこれが、フライマンたちのキャスティングテクニックの上達にも繋がっていたりする。何せ、まともにバックキャストをできる場所の方が少ないくらい。そして、清水一郎氏は主にシューティングヘッドを利用しての釣り。そう、ロールキャストがしにくいのだ。ということで、大戦場所は絶好の場所。その池では一番と言っていいほど、バックが取れない場所。真上へタワーキャストするしかない。
そんな状況だったので、まず自分はフローティングライン+トラウトガムというセッティングで開始。我々の使うArea Boosterのフローティングラインは、ロールキャストやアンダーハンドキャストがし易い設計となっており、こうしたポイントで人より遠投するのに優れているアイテム。
それでもさすがに清水一郎氏。釣りをしながらの独特のシャベリと独特のリトリーブでしっかりと魚を掛けていた。
さて、こうして1回戦を突破すると、2回戦目は3人での対決に。この中から2人勝ち抜けということで、可能性としては低くないものの、こういう時の油断が禁物。案の定、最初はほぼ横並び。ガムでの釣果が伸び悩んでいると察知し(なぜなら多くのアングラーがトラウトガムを使用しているからだと思うが)、ORVISのスーパーインターにマラブー(#14)というタックルへと持ちかえる。ティペットは6X。すると、面白いようにトラウトたちが反応する。水面直下をトレースすると、スクーリングしているマスが束になって追いかけてくる。
2回戦目は、終始マラブーのリトリーブの釣りで切り抜けた。
さて3回戦。実質の準決勝だが、ここへは勝ち抜けた12名ほどが参加する。この中の上位2名が決勝戦を行うというしくみ。すぐ右となりに小倉。1人挟んで左側に樋口。その他、剛腕なアングラーに囲まれた準決勝はあまり欲を出さずにやろうと決め、いつものスタイル、マラブーのリトリーブの釣りで通すことにした。
ところで、フライを動かすという釣り方はやはり面白い。引くスピードや泳層、カラー、サイズなどを考えながら、また魚の微妙な食い方の違いなどを手で感じながら、ティペットも細くしたり、長くしたりしながら、その日のベストシステムが完成していく。
準決勝では、30分全部をこの釣り方で臨んだため、自分に合ったいいスタイルが完成した。このまま決勝戦へ持ちこめば、たとえ負けたとしても、それほどみっともない負け方はしないのではないかと思っていた。
準決勝に入る前に、ゲン担ぎで「カツカレー」を食べたからかどうか分からないが、10匹釣って決勝へ。2年ぶりの決勝進出。今回は勝つことよりも他の目的もあったので、それほど勝ちに執着もしていなかったのだが、蓋を開けてみるとここまでまあまあの結果。
決勝戦では、ちょっとモタモタしたためか、3匹差がついてしまい結果2位。今年のMC、玲名ちゃんからのインタビューでも言いましたが、優勝したかったが、そこは相手の方が一枚上手。わざわざ岐阜県から参加してきてくれているというから感謝です。
さあ、次回は最終戦。再び東山湖フィッシングエリアにて開催です。