前回からだいぶサボってしまった。。。というのも、その答えである「Scapulicambarus clarkii 」に原因が。
ヒントから想像してみると、バス?と思ってしまうこの生き物はアメリカザリガニ。バス?と思ってしまうってことはザリガニのいるところにはバスもいるってことになる。
翌日には写真付きで答えを載せようと思っていたのだが事件が起きた。
金魚と同じ水槽に入れておいたのが間違いだった。エサもちゃんとあげていたのでたぶん大丈夫だろうと思いながら生き物の増えた水槽を眺めていた。綺麗に掃除もしてあるし、水草なんかも入れてあるので、ちょっとしたアクアリウムとなっている。
ところがやつらは人が見ていない時に事件を起こした。もともと夜行性だったと思うが、暗闇での動きは半端なく早い。翌日には小さな金魚は跡形もなく消えていて、さらに、大きな金魚は尾っぽがちぎられるという非常事態。そしてザリガニによくある共食い事件も。4匹いたはずのザリが、3匹となっていた。
すぐに隔離作戦を開始。小さな水槽へと移された。
これで安心と思いきや、また次の事件。隔離されたザリが今度は脱走した。朝になったらいなかった。その後、1匹は息を引き取ったまま玄関で発見され、もう1匹はなんとか生きて発見されたが、子どもの頃から買っていて慣れ親しんでいるはずのザリガニにこんなに翻弄されるとは。
さて。気を取り直して、三崎港の話。
幼稚園の遠足で「黒崎の鼻」という三崎の先端の磯に行ってきた。その日は猛烈に暑く、海辺にいるだけで焼け焦げてしまいそう。子どもたちはお構いなしでキャッキャと磯遊びをしているが大人はたまったもんじゃない。釣りでも出来れば気も紛れるのだが、手に持っているのは、小さなバケツのみ。ヤドカリを拾ったり、カニを捕まえたりすることがこんなに辛いことだとは思わなかった。
黒崎の鼻は景勝地でもあり、丘が岬状に海へ突き出している。その丘は簡単に登ることができ、1分ほどで標高20mくらいの高台へと登れる。そこへ登ると風が違う。海面に近い場所とたった20mの丘の上。江の島まで見渡せる景色を見ながら爽やかな風に当たることができる。
余談だが、ふっと反対側を見ると、未開拓と思われるほどの海岸線を目にすることが出来る。実は三浦半島はこういう場所が多い。断崖絶壁を切り開いた港も多いため、なかなか普通の人が入れる道が少なく、開拓もされていない。知る人ぞ知るプライベート感覚のビーチがいくつかある。そんな場所で新種の生物が発見されたりもする。小網代湾の奥にいるナントカっていうカニが確かそうだった。
黒崎の鼻の岬の反対側も同じような場所。湾奥に港もあるのだが誰ひとり視界に入らないほど未開拓だ。岬のてっぺんから真下を除くと、未開拓なのをいいことに、信じられない光景を目にしてしまった。
素っ裸の男が、Tバックしか身に纏っていないスキンヘッドのカメラマンに写真を撮らせているのだ。しかもプロっぽくもない。男のそういうたぐいの雑誌もあるらしいから、そういう撮影だと思えばまだ自分を納得させることもできたが、そうではなくてただカメラ1台でアシスタントがいる訳でもなく、裸の男二人が写真を撮り合っているのだ。40過ぎてそんな光景を見せられると体にも脳にも悪い。
さて、遠足は2時まで。三崎口にはウチの車が待機しているはず。駅で解散して、次は三崎港へ。事前情報もなく、サビキでもやれば何かしら釣れるだろうと、釣具屋さんで仕掛けやエサを購入して釣りを始める。
・・・連れてくるのはネンブツダイ。何度やってもネンブツダイ。仕掛けの周りにはメジナの子どもやシマダイも群れているのに、釣れてくるのはネンブツダイのみ。
そこでエサをジャリメに変えて、サビキを落とすと、ちぃ~さなカワハギが。
「よし、今日はこのカワハギをたくさん釣って晩酌しよっと」なんて思い、キープし始めたら後が続かない。なんと結局1匹で終わってしまった。
この日はイナダの襲来を予測して、時たまジグもキャストしてみたりした。陽が傾き始めたころ、そのジグにやっとヒット!一気に横に走るのをなんとか止めて、他の釣り人に謝りながら頭の中は「やっぱりオレ凄い!」なんて思っていたのかも知れない。ぐいぐいと引っ張る魚。そんなに大きくはなさそうだが30cmくらいかな・・・?なんて思いながらやりとりしていた。
すると今度は魚が上空に向かって走り始めた。「上空?」
そう。ジグに掛っていたのはなんとカモメ。海に浮かんでいたカモメにジグが引っ掛かってしまったらしい。手繰りよせて外してみたら幸い羽根に引っ掛かっていただけなので、カモメには怪我はなく、事なきを得た。が、それで意気消沈してしまった。
本当は帰って刺身三昧だったはずが・・・。仕方なく帰りは寿司屋へ直行。